本日、オーナーが梶の葉を持って来られました!
昨日ご紹介させていただいた小林さんのお皿にさっそく飾ってみましたが、
青々とした濃い緑が夏らしく、この上におそうめんをのせても風流だなぁと思ったり。
(おそうめんの話題に引きずられています。)
さてなぜに梶の葉かといいますと、七夕と深~い関係があるそうで...
平安時代に纏められた『後拾遺和歌集』の中に、
七夕と梶の葉の関する和歌が収められています。
「天の川とわたる船の梶の葉に思ふ事ことをも書きつくるかな」
‟梶”の葉と船の‟かじ”が掛けられており、
梶の葉に願い事を書いて川に流せば、梶の葉が船のかじの代わりとなって
天まで願いを届けてくれるものと考えられていたようです。
また梶の葉の裏側は細かな毛がたくさん生えているため墨のノリが良く、
梶の木自体和紙の原料であり紙の象徴とされていたことも
梶の葉が願い事を書くのに選ばれた理由の一つかもしれません。
笹竹に短冊をつるして願い事をするようになったのは江戸時代からだそうで、
サトイモの葉に溜まった夜露を集めて墨をすり、
その墨で文字を綴って手習い事の上達が願われました。
サトイモの葉は神からさずかった天の水を受ける傘の役目をしていたと考えら、
その水で墨をすると文字も上達するといわれていたようです。
七夕といえば笹の葉、な自分だったので、
今回いろいろと調べてみて、歴史の深さをしみじみと感じました。
七夕は終わってしまいましたが、ぜひ皆さまも梶の葉から
歴史を感じて見られてはいかがでしょうか(N)
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