今回は、吉祥八紋様についてご紹介いたします。
吉祥八紋様とは、古くはチベット仏教に伝わる仏教の8種の宝物の吉祥紋様です。
仏教が中国漢代に伝わって以来、仏教の宝物はみな吉祥の物と見なされますが、
とくに 法輪・勝幡・法螺貝・吉祥紐・金魚・蓮華・宝傘・宝瓶の8種は「八宝」「八吉祥」と 呼ばれています。
チベット語では、「タシ・タギェ」と称され、寺院の入り口の垂れ幕に、民家の ドア、窓のカーテン等に、
この吉祥文様が魔除けとして日常的に使用されています。
吉祥紋様は仏教のみならず、私たちの日常生活においても重要なモチーフです。
ブレスレットのような吉祥紋様が刻まれたアクセサリーも、チベットでは幸運のお守りとして大変人気があります。お守り(護符)を身に着けることは、悪い事態を回避し恐ろしい魔手の侵入を防ぐという
重要な意味を持っているのです。
そして、これをきっかけに自分自身も強い気概と心構えの精神を育むことにより、
お守りはさらに深い意味を持つようになると言われています。
◆法輪:転輪聖王は輪で世界を制圧し支配するように、仏の教えが全ての者に行き渡ることを表す。
◆勝幡:勝利の旗印のように、あらゆる障害に打ち勝ち功徳を全うしていることを表す。
◆法螺貝:右巻きの白螺貝は五代前まで遡れ、その音は吉祥であると美しい仏の言葉の旋律を表す。
◆吉祥紐:堅固で普遍化な永遠の象徴であるこの文様は、全ての功徳を全うした仏の境地を表す。
◆金魚:輝く魚を金魚と言い、水中で輝くように、運気を減退させるものを退けることを表す。
◆蓮華:泥の中から蓮華は花開くように、煩悩世界に汚れないことを表す。
◆宝傘:陽光や雨風を傘は退けるように、煩悩の苦しみを退けることを表す。
◆宝瓶:瓶はすべての悉地の蔵と言われるように、全ての功徳に満ち溢れていることを表す。
私達の知っているラッキーアイテムといえば、四つ葉のクローバーや馬蹄、ハートや星など。
チベットの文様で、お気に入りのお守りアイテムを見つけるのも面白かもしれませんね♪♪(S)
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